文化歴史
トマトの語源「ポモドーロ」は黄金のリンゴ
イタリア語でトマトを意味する「ポモドーロ」。実はこれ、「黄金のリンゴ」という意味なんです。赤いトマトなのに、なぜ黄金?その謎に迫ります。
📅 2025年11月26日

イタリア語でトマトは「pomodoro(ポモドーロ)」と呼ばれます。この言葉、実は「pomo d'oro」、つまり「黄金のリンゴ」が語源なのです。でも待ってください——トマトは赤いはずなのに、なぜ黄金なのでしょうか?
最初のトマトは黄色だった
実は、16世紀にイタリアに初めて伝わったトマトは、黄色い品種でした。当時の人々は、太陽のように輝く黄色い実を見て、「まるで黄金のリンゴだ」と感動したのです。その印象があまりにも強烈だったため、後に赤いトマトが主流になった後も、「ポモドーロ」という名前だけが残りました。
言葉に刻まれた歴史
この名称は、トマトがヨーロッパに伝わった当初の姿を今に伝える貴重な証拠です。赤いトマトが当たり前の現代から見ると不思議に感じますが、言葉にはこうして歴史が刻まれているのです。
ちなみに、現代でも黄色いトマトは「イエロートマト」「ゴールデントマト」として栽培されており、甘みが強く独特の風味を持つことで人気があります。先祖返りのような品種が、今も愛され続けているのは興味深いことですね。
📚 出典: トマトの大百科 (まるごと探究!世界の作物)
#トマトの文化#言葉の由来#イタリア#ポモドーロ#黄金のリンゴ


