「13-oxo-ODA」が脂肪燃焼を促進する

2012年、京都大学の研究チームが、トマトに含まれる驚くべき成分を発見しました。それが「13-oxo-ODA（13-オキソ-9,11-オクタデカジエン酸）」です。この舌を噛みそうな名前の成分が、脂肪燃焼を促進する効果を持つことが科学的に証明されたのです。

脂肪燃焼のメカニズム

13-oxo-ODAは、肝臓で脂肪を燃焼させるタンパク質の働きを活性化させます。実験では、高脂肪食を与えられたマウスにこの成分を投与したところ、血中の中性脂肪が約30%減少したという結果が報告されています。つまり、体内の脂肪を効率的に燃やす手助けをしてくれるのです。

生活習慣病の予防にも

この効果は、単なるダイエットだけでなく、脂質異常症や脂肪肝といった生活習慣病の予防にも期待できます。メタボリックシンドロームが気になる方にとって、トマトは心強い味方となるでしょう。

効果的な摂取量

研究によれば、1日に中サイズのトマト6個分（約600g）、またはトマトジュース200mlを3本程度が目安とされています。生のトマトで摂取するのが難しい場合は、トマトジュースを活用するのが現実的な方法です。

毎日の食生活にトマトを取り入れることで、無理なく健康的な体づくりをサポートできるのです。